<平成26年度活動報告>

 

現時点で当会の活動は、木炭製作実習、木炭製作資料の作成、木炭原材料の確保、 白炭の調査の4項目に分けられます。日本刀製作のための木炭を生産するとともに、漆芸、金属工芸等の分野で使用される木炭の研究・調査にも取り組んでいるためです。以下、各活動の概要です。

 

① 木炭製作実習(会員対象)

平 成26年11月~平成27年3月まで21回開催し、延べ164人が参加しました。日本刀製作・たたら製鉄に使用される木炭製作の原木選別、材料準備、窯詰 め、焼成、窯出し、木炭選別の全行程について製作実習を行い、伝承者を養成しました。同時に、移動簡易窯(スチール窯)にて木炭の焼成実験を行いました。

 

② 木炭製作の記録資料作成(映像・文書)

平成26年11月~平成27年3月にわたり、木炭製作の記録資料作成に取り組みました。ベテラン講師による木炭製作の原木選別、材料準備、窯詰め、焼成、窯出し、木炭選別の全工程作業を映像・文書として記録しました。当HPの木炭ページに掲載している映像はその1つです。

 

③ 原材料の確保

1) 鍛冶用木炭原木(アカマツ)の確保

現 時点で供給可能なアカマツを、日本国内4カ所にて確保しました。具体的には、岡山県美咲町江与味にて100立米の原木、岡山県真庭市曲りにて80立米の松 立木、長野県小谷村にて42立米の原木、長野県長野市信更町氷ノ田にて15立米の松原木を確保しています。また持続的な供給のため、岡山県高梁市松山佐与 谷山に5haの松植栽地の整備を行いました。次年度より松苗木植栽に取り組む予定です。

 

2) 漆芸用研磨炭(ホオノキ)の調査及び確保

東京大学秩父演習林内のホオノキ育成林にて、ホオノキ約70本を確保しています。良質の木炭をつくるため、現時点ではホオノキの生育状況を調査、観測するに留めています。具体的には、本数・幹の直径を計測し、獣害防護柵設置工事を行いました。

 

3) 金属工芸用研磨炭(ニホンアブラギリ)の調査及び確保

① 東京大学南伊豆樹芸研究所演習林内のニホンアブラギリの育成林にて、試験製炭用ニホンアブラギリ材10本を確保しました。現在、伐採したニホンアブラギリ を南伊豆樹芸研究所内にて乾燥させています。また、西伊豆歩道(井田コース)にて、アブラギリ群生地調査も行いました。

 

④ 白炭に関する調査

白炭(研磨炭)製作者である福井県名田庄の製炭師・木戸口氏を訪ね、木炭窯見学をさせていただきました。